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ラブくま通信 12/25号

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移住者紹介/江川始佳さん

災害支援で生まれた地域とのつながり。だからこそ、復興を見届たい。

江川始佳さん/人吉市在住

熊本地震や豪雨災害時にボランティアとして奔走

熊本県の南端、宮崎県と鹿児島県に隣接する人吉市。日本三大急流の球磨川が流れる同市は、鎌倉時代以降、城下町として栄え、“美人の湯”と言われる温泉地でも知られています。

熊本市に住んでいた江川始佳さん(天草市出身)は、大学卒業後、飲食店で勤めていましたが、2016年の熊本地震を機に、災害支援団体の一員として物資支援や運営の補助などのボランティア活動に携わるようになりました。その4年後には令和2年7月豪雨が発生。県南地域の球磨川流域では、河川の氾濫による人的被害、家屋への浸水、土砂崩れなど、甚大な被害となりました。

令和2年豪雨時、江川さんらは人吉市に活動拠点を設け、泥出しや家財道具の搬出、床剥ぎなどの復旧支援を行いました
令和2年豪雨時、江川さんらは人吉市に活動拠点を設け、泥出しや家財道具の搬出、床剥ぎなどの復旧支援を行いました

災害支援団体のメンバーとして被害の大きかった人吉・球磨地域に即座に駆けつけました江川さん。当時の様子を、「どこに行っても泥だらけ。被害の大きさに衝撃を受けた」と振り返ります。所属するボランティア団体では、復旧には時間がかかると判断。江川さんも現地に常駐して長期的な支援を実施することになり、有償支援スタッフとして被害状況の確認や、ボランティア受け入れ体制の確立、市の災害ボランティアセンターとの連携などを行いました。「それまで人吉には行ったことがなかった」と話す江川さんですが、この時の災害ボランティアとしての経験が、人吉市へ移住するきっかけとなりました。

“信頼貯金”を糧に食堂を開業し、人吉市に定住

人吉・球磨地域の復旧に携わること1年半。水害の被害はもちろん、コロナ禍の影響もあり、市内の飲食店が激減していく現状に胸を痛めていた江川さんは、「子どもから大人まで気軽に集まれる場所があればと考え、地域の人の居場所となる食堂を開きたいと思いました」。開業資金を募るために、クラウドファンディングを実施した結果、全国の支援者のサポートで200万円が集まり、「多くの人たちの“信頼貯金”のおかげで今がある」と話します。

開業に当たっては、活動を通し出会った嶋村誠一さん(熊本市出身)と共に、スタートを切りました。嶋村さんは、東日本大震災の1年後に仕事で仙台市に行き、被害の大きさを目の当たりにしたと同時に、「被災した方々との交流を通して、逆に勇気をもらった」と言います。以来、当時住んでいた東京から、全国各地の災害現場でボランティアとして活動。「被災地の現状を伝えられるような拠点が欲しい」との思いを抱いていた嶋村さんは、江川さんと共に人吉市内に「笑顔食堂」を開業し、災害時には防災拠点としての活用も目指しています。

食堂となる店舗も水害の被害を受けていたため、江川さんと嶋村さん(左から2人目)は、カビの除去・消毒、リフォーム工事なども仲間と共に行い、開業にこぎつけました
食堂となる店舗も水害の被害を受けていたため、江川さんと嶋村さん(左から2人目)は、カビの除去・消毒、リフォーム工事なども仲間と共に行い、開業にこぎつけました
「笑ったらハッピーになるから」と名付けた『笑顔食堂』では、「子どもたちが集まれる場所にしたい」と、子ども食堂も実施しています
「笑ったらハッピーになるから」と名付けた『笑顔食堂』では、「子どもたちが集まれる場所にしたい」と、子ども食堂も実施しています
店内には、「災害を忘れずに、常に身近に感じてほしい」と、災害に関する情報示板を、目立つ場所に掲示しています
店内には、「災害を忘れずに、常に身近に感じてほしい」と、災害に関する情報示板を、目立つ場所に掲示しています

開業と共に人吉市に移住した江川さんは、同市での暮らしについて、「食材を調達できる大きなチェーン店がないことや、交通の便が悪く、車がないと移動が不便」と感じる以上に、「移住したからこそ、地域の良さや課題にも気付きやすい」と言います。その上で「人吉・球磨地域がどう再生していくのか。ボランティアで長期間携わり、人とのつながりができたからこそ、この目で復興を見届けたい」と語ります。

笑顔食堂では、「人吉・球磨地域の復興の一助と発信に役立てば」と、温泉水と地元の素材を活用したクラフトビールの企画販売も実施
笑顔食堂では、「人吉・球磨地域の復興の一助と発信に役立てば」と、温泉水と地元の素材を活用したクラフトビールの企画販売も実施

移住関連情報

熊本ONLINE寄合 第5回開催のお知らせ

「寒い冬こそ!くまもとのチルスポット満喫ライフ」と題して、冬ならではの熊本の魅力をオンラインでたっぷりお伝えします!
※参加する6市町村の担当者とお顔を合わせての交流となります。

日時 2024年1月13日(土) 14:00~16:00
開催方法 オンライン(Zoom)
定員 15名(先着順)
詳細・お申込みはこちらから

【くまもと新規就農・継承セミナー】ミカン食べながら先輩農家と語らんね!

熊本県水俣市へ移住し、第三者継承にて新規就農をした先輩移住者さんをゲストにお招きし、農業県くまもとのリアルをオンラインと会場とのハイブリッドでお伝えします!ご来場いただいた方には素敵なお土産をプレゼント。

日時 2024年1月19日(金)19:00~20:30
会場 ふるさと回帰支援センター セミナールームD
(東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館8階)
詳細・お申込みはこちらから

JOIN移住・交流&地域おこしフェア2024 に熊本県も出展します!

2024年1月13日(土)・14日(日)の2日間にわたって開催される「JOIN移住・交流&地域おこしフェア2024」は全国47都道府県から300を超える自治体・団体が出展するイベントです!
熊本県からは天草市、美里町も出展します!皆様のご来場お待ちしています!

日時 2024年1月13日(土)・14日(日)10:00~17:00
会場 東京ビッグサイト南1ホール(東京都江東区有明3丁目11-1)
詳細はこちらから

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※画像はサンプル画像です。実際の賞品とは異なる場合があります。

今月の賞品は、あそ大王ファームから「天草大王しゃぶ鍋セット」(5000円相当×3名様)をプレゼント!
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あそ大王ファーム
熊本県菊池郡大津町大字室1728-1
TEL 096-284-1914
https://asodaiou.com/

県内のニュース(熊本日日新聞より)

「十色」ライトアップ、牛深ハイヤ大橋 SNSでも話題に 熊本県天草市

熊本県天草市の牛深ハイヤ大橋を色鮮やかに彩るライトアップが始まりました。

https://kumanichi.com/articles/1263731

「名店の味」いつでも冷食で 熊本市中心部に自販機コーナー「駕町SA」

「名店の味」を気軽に冷食で─。熊本市中心部の駕町通りに、県内の飲食店などが手がける冷凍食品の自動販売機コーナー「駕町SA」が登場しました。

https://kumanichi.com/articles/1267417

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