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ラブくま通信 7/11号

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おかえり、南阿蘇鉄道。

地元に観光客に愛され続ける南阿蘇鉄道

南阿蘇鉄道

前身となる旧国鉄高森線が運行を開始したのは、今からおよそ1世紀前となる1928年。81年に廃線対象に指定されたものの、存続を熱望する地元の声に応える形で、85年に誕生したのが第三セクター「南阿蘇鉄道株式会社」(通称「南鉄」)です。立野駅から高森駅の17.7kmを結び、地域の人の移動手段として、また、トロッコ列車「ゆうすげ号」が走る観光資源として、南阿蘇にとって欠かせない存在となっています。赤と青を基調にした可愛らしい風貌のゆうすげ号は、自然を直に感じられるオープンエアな造りや、沿線ガイド、水源近くなどの名所ではゆっくり走るといったきめ細やかなサービスが好評で、全国、海外から多くの観光客が訪れます。

トロッコ列車「ゆうすげ号」

熊本地震による全線運休。 再開までの道のり

多くの人で賑わっていた南阿蘇鉄道ですが、2016年4月の熊本地震により、トンネルや線路、橋梁などに甚大な被害を受け全線運休に。しかし「鉄道の復旧は地元復興のシンボル」として、南阿蘇鉄道スタッフを中心に復旧に取り組み、地元や県内外からサポートを受けながら、同年7月には高森駅-中松駅間の一部区間(7.11km)で運転を再開しました。一方、残る中松駅から立野駅間(10.6km)は、土砂の流入やトンネル・鉄橋への被害が大きく、長期運休せざるを得ない状況となりました。

7月15日、待望の全線再開へ!

熊本地震から7年3カ月。復旧工事は着々と進み、ついに2023年7月15日に全線開通することが決定しました。トロッコ列車「ゆうすげ号」も、これにより本来の形で楽しむことができるようになります。また全線開通に合わせて、立野駅と高森駅の駅舎も新しく建て替わりました。県産の杉をふんだんに使った立野駅は、エレベーターや待合室、授乳室が設けられるなど、使いやすさも追求した建物に。また、県のアートポリス事業の一環で建設された新高森駅舎は、駅舎自体の高いデザイン性や、美しく整備された駅前の芝生広場など、訪れるだけで楽しめるスポットとなりました。

「熊本地震から7年。これまでの多くのご支援が全線運転再開に向けての活力となりました。応援していただいた皆様本当にありがとうございました」と感謝の想いを語るのは南阿蘇鉄道の広報担当山本さん。「これから肥後大津駅までの乗り入れもはじまるので、新しい南鉄にぜひ遊びに来てください!」。さらに魅力を増す南阿蘇鉄道からこれからも目が離せません。

アクセス

立野駅

https://goo.gl/maps/cZ35n6eTURua5asc8

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