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ラブくま通信 8/22号

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移住者紹介/村田さん夫婦

生きることに直結する農業を通し、家族の時間を大切にしていきたい。

村田寿政さん・紘子さん/南阿蘇村在住
村田寿政さん・紘子さん/南阿蘇村在住

東日本大震災を機に生き方を模索し就農&移住を決意

熊本県の北東部、阿蘇五岳を望む南阿蘇村に移住し、農業を営む村田さん夫婦。グラフィックデザイナーとして働いていた夫・寿政さん(福島県出身)と看護師・保健師をしていた妻・紘子さん(宮崎県出身)は、共に働いていた東京で出会い、2009年に結婚しました。寿政さんの仕事は早朝から深夜にまで及び、「このままでは家族で過ごす時間が持てない」と不安を感じていました。

そんな中、2011年に東日本大震災が発生。東京での暮らしに不安が増し、「何があっても生きていける仕事に就いた方が良い。“生きること”に直結した仕事をしよう」と、農業に目を向けた村田さん夫妻。就農の可能性を探るため、週末を利用して有機農業を学ぶ学校に夫婦そろって通いました。その後、就農に向けて研修先を探していたところ、紘子さんの祖母が住む宮崎県高千穂町に帰省するたびに見ていた阿蘇の雄大な景色が脳裏に浮かび、南阿蘇村への移住を決意。同村で有機農業を営む農家のもとで、2015年から研修をスタートさせました。

お子さん2人と共に南阿蘇村での暮らしを満喫している村田さん夫妻
お子さん2人と共に南阿蘇村での暮らしを満喫している村田さん夫妻
5DKの築50年以上の住まいに、家族4人とペットの犬や猫たちと居住
5DKの築50年以上の住まいに、家族4人とペットの犬や猫たちと居住

地域のつながりの強さに支えられながら新規就農へ

ところが、移住した翌年の2016年に熊本地震が発生。2人にとっては2度目の被災となりました。停電や断水が続く中、近所の人同士が助け合う姿に胸を打たれたという寿政さん。そうした住民の繋がりの深さに触れ、東日本大震災時に感じた不安とは異なり、「ここなら何があっても大丈夫」と心強さを感じたそうです。その後、地域のために役立ちたいと消防団に入団しました。

翌年、念願叶って「ことぶき農園」を開園。移住当初は収入を確保するため、紘子さんが村内のクリニックで看護師として働いていましたが、2019年の第一子誕生を機に夫婦そろって農業に専念しました。「季節の移ろいを感じながら仕事ができるのがいい。研修先の農家も移住者だったので、生活面などでもアドバイスをもらいとても助かった」と振り返る紘子さん。車で1時間足らずで熊本市内にも行けるので、「特に不便を感じることはない」と話します。

寿政さんも、「東京での生活に比べ、自分のペースで仕事ができている。何より、家族そろってご飯を食べられるのがうれしい」と移住後の生活に満足しています。今後は、「自分たちも楽しみながら作物を育て、うちの農園でしか買えない“ワクワクするような野菜”を届けていきたい」と意気込みます。農業や子育てを通してこれからもたくさんの“家族の時間”を南阿蘇村で紡いでいきます。

50品目200種の少量多品目の生産スタイルで、県外の顧客には旬の野菜をセットにして発送。県内では小売店や飲食店に卸しています
50品目200種の少量多品目の生産スタイルで、県外の顧客には旬の野菜をセットにして発送。県内では小売店や飲食店に卸しています
引越しの際には自己紹介カードを作成。粗品と共に近隣の30軒ほどに挨拶回りをしました
引越しの際には自己紹介カードを作成。粗品と共に近隣の30軒ほどに挨拶回りをしました
都会にはない静けさの中、鳥や虫の鳴き声を聞きながら家族と一緒に仕事できるのが醍醐味
都会にはない静けさの中、鳥や虫の鳴き声を聞きながら家族と一緒に仕事できるのが醍醐味

移住関連情報

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﨑津教会照らす大輪 熊本・天草 世界遺産5周年祝い花火1000発

「教会の見える﨑津みなとのフェスティバル」が、熊本県天草市河浦町の﨑津漁港広場一帯であり、世界文化遺産登録5周年を迎えた「﨑津集落」の夜空を約千発の花火が彩りました。

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「新札の顔」もっと身近に 生涯を動画で紹介

熊本県小国町出身の世界的な細菌学者、北里柴三郎(1853~1931年)の功績を伝える記念館(同町北里)に、町が建設した「シアターホール」が完成。9月2日にオープンします。来年7月発行の新千円札の顔になる偉人の新たな情報発信施設です。

https://kumanichi.com/articles/1137355

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