旬感くまもと
土木構造物として全国初! 通潤橋を国宝へ答申!
白糸台地を潤す石橋がついに国宝へ!
約20メートルの高さから豪快に放水する姿が有名な山都町の通潤橋。今年6月23日、国の文化審議会にて通潤橋を国宝に指定するよう文部科学大臣に答申されました。年内には正式に国宝に指定される予定で、決定すれば熊本県内では人吉市の青井阿蘇神社に続く二例目となります。
通潤橋は1854年(嘉永7年)に建設された長さ約78m、高さ約21.3mを誇る日本最大級の石造りアーチ水路橋です。四方を谷に囲まれ水不足に悩まされる白糸台地に水をもたらすため、当時の惣庄屋(現在の町長)布田保之助が長を勤める矢部地域が事業主体となり完成させました。橋高よりも高い大地に水を送るため、取入口と吹上口の高低差を利用して、通水石管を連結した「吹上樋(ふきあげどい)」と言われる管水路が用いられています。現代のような設備や重機もない時代にこれだけの規模の建設物が作られたのですから当時の関係者や地域の人々の苦労は想像を絶します。しかも、通潤橋は今もなお白糸台地上の約100ヘクタールの水田に水を送り続けている現役選手。山都町の美味しいお米がいただけるのも通潤橋の存在があってこそです。
熊本地震、大雨による被害と復興
2016年4月14日、16日に発生した熊本地震により、通水石管の目地に充填された漆喰が破損し、多量の漏水が確認されました。また、橋上端の手摺石(てすりいし)にずれが起こり外側にせり出したほか、通水管の間にある被覆土にも亀裂が生じました。一年後、2017年4月より修理工事が本格的に開始され、変形した石垣上端の手摺石の積み直しや、損傷した通水管の目地の漆喰の詰め直しを実施。その長さは600m以上に及びました。
ところが、地震の修理が完了間近になった2018年5月7日、大雨により右岸上流側の石垣の壁石93石が崩落。石垣が崩れたのは通潤橋が建設されて初めてでした。翌年2019年4月に崩れた石材の回収や、石一つ一つの元の位置を確認する作業を開始。石橋の通水管は無事だったものの、石管の下の石材に損傷があったため、通水管1列を一旦取り外し、修理が進められました。修復工事では、これまで未確認だった石垣の内側の構造も直に確認され、通潤橋がいかに頑丈に作られているかが改めて明らかになりました。そして2020年7月、4年ぶりに放水が再開となり今に至ります。
地域へ水を送るだけに留まらず、貴重な観光資源としても活かされてきた通潤橋。今回、国宝への道が進んだことで地元の喜びは並々ならないものがあります。「今も白糸台地に農業用水を送り続ける通潤橋はかっこいい。地域の誇りです。多くの人に来て頂ける機会が増えるのが本当に嬉しい」と語るのは山都町観光協会理事の荒木久尚さん。町の宝が国の宝になる日が待ち遠しいです。
旬感トピック
山都通潤橋IC開通で山都町がもっと近くに!
九州道の嘉島JCT(熊本県嘉島町)から東九州道の延岡JCT/IC(宮崎県延岡市)に至る全長約95kmの九州中央道。現在、熊本側は嘉島JCT~山都中島西IC間の12.6kmが開通していますが、2023年度中には山都中島西IC~山都通潤橋IC間10.4kmが開通予定。山都町へのアクセス性が向上します。
八朔祭り名物「大造り物」で豊穣祈願
五穀豊穣を祈願する八朔祭り。今年はコロナ禍を経て、4年ぶりに9月2日、3日に開催されました。八朔祭りと言えば「大造り物」。竹や杉、すすきなどの自然の材料を使い、動物やその時の流行、世相の風刺などをモチーフにし制作され、大きなものでは高さ5メートルを超えるものも! 祭り終了後も、大造り物は町内の各地に展示されているので一見の価値ありです。
移住関連情報
熊本の秋の味覚を知る!
来る9月23日(土)14:00~16:00にて「第3回熊本ONLINE寄合」を開催します!
参加する6つの市町村担当者が、地域の暮らしと共に『くまもとのグルメ満喫ライフ』をたっぷりご紹介!
参加費は無料ですので、お気軽にお申込みください、。
詳細・お申込みについては下記特設サイトから↓↓↓
https://kumamoto-iju.net/0923yoriai
熊本県からのお知らせ
【参加申込受付中】
「熊本県庁トークカフェin東京」を10月15日(日曜日)に開催します!
このイベントは、小規模な座談会形式で、仕事内容や職員としてのやりがいについて、参加者と現役職員がホンネでトークできるイベントです\(^o^)/
県庁職員とフランクな雰囲気でお話しませんか??
↓詳細やお申込みはこちらからご確認ください。
https://www.pref.kumamoto.jp/site/saiyou/183275.html
職員一同、皆様の参加を心よりお待ちしています!
県内のニュース(熊本日日新聞より)
宇城市の規格外食材で一流シェフ15人腕振るう 10月29日、三角西港一帯
県内外のシェフが宇城地域の食材と調味料を使って腕を振るう「もったいなかレストランin三角西港」が10月29日、宇城市の三角西港一帯で開かれる。
https://kumanichi.com/articles/1166784
県内ニュース(熊本県情報)
東日本在住の五木村出身者や五木村にゆかりのある方を対象に、会員相互の親睦や五木村の発展に寄与することを目的として「東日本五木ふるさと会」が設立されました!
今年8月18日(金)に開催された第1回東日本五木ふるさと会設立総会及び交流会には、19名が参加し、五木村での当時の思い出話に花を咲かせ、親睦を深めていました。
※東日本五木ふるさと会では、会員を随時募集しております。以下のリンクよりお申し込みください!
https://www.vill.itsuki.lg.jp/kiji0031679/index.html
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5000円相当の県産品詰合せが当たる!
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今月の賞品は、森からし蓮根から「からし蓮根とからし蓮根風味チップスの詰合せ」(5000円相当×3名様)をプレゼント!
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※8月の特産品プレゼントは締め切りました。当選者の発表は商品の発送をもって代えさせていただきます。