【くまもとテーマ便×グローバル教育】新たな移住の決め手に!? 熊本でインターナショナルスクール増加ー熊本市

約50名の児童たちが家族的な雰囲気の中で自主的な学びを深めている九州ルーテル学院インターショナルスクール小学部
目次

急増する在住外国人と教育ニーズの高まり

近年、熊本県内では台湾の半導体製造大手・TSMC(台湾積体電路製造)の工場進出などを背景に、在住外国人が急増しています。2024年には外国人住民の増加率が前年比24.2%を記録し、都道府県別で全国1位となりました。そうした中、熊本で暮らす外国人の間からは、グローバルな学校教育への関心やニーズが高まっています。また、県内の小中高校生を持つ保護者の間でも、「子どものうちから国際感覚や多様性を身に付けてほしい」「英語などの外国語力をしっかりと磨いてほしい」などの理由から、インターナショナルスクールへの入学希望者が増えています。

現在、熊本県内には九州ルーテル学院インターショナルスクール小学部をはじめ、熊本インターナショナルスクール、熊本大学教育学部附属小学校・国際クラスがあり、日本人と外国人が共に英語で授業を受ける環境の整備が少しずつ進んでいます。このように地域全体で受け皿が広がりつつあり、熊本の教育シーンは大きな転換期を迎えています。

約50名の児童たちが家族的な雰囲気の中で自主的な学びを深めている九州ルーテル学院インターショナルスクール小学部
約50名の児童たちが家族的な雰囲気の中で自主的な学びを深めている九州ルーテル学院インターショナルスクール小学部
日常の中に「生きた英語」があるインターナショナルスクールの環境。少人数制ならではの距離の近さで、自然と国際感覚が育まれていきます
日常の中に「生きた英語」があるインターナショナルスクールの環境。少人数制ならではの距離の近さで、自然と国際感覚が育まれていきます

独自のカリキュラムと多様なスクールライフ

その中の一つ、2024年4月に開校した「九州ルーテル学院インターナショナルスクール小学部」は、スイス発祥の国際的な教育プログラム「国際バカロレア(IB)」のカリキュラムを導入しています。一般的な小学校とは異なり、授業はすべて探究ベースで進められます。児童が自ら問題や課題を発見し、自分で調べて分析し、行動に繋げるというプロセスを大切にしています。

もう一つの特徴は、国語以外のすべての教科を英語で実施している点です。一方で、英語で行われる教科であっても日本の学習指導要領に定められた学習項目はすべて網羅するこで、将来、児童が公立学校などの日本の教育システムに戻った際にも困らないため配慮がされています。同校の上妻薫校長は、「わが校は単なるイングリッシュスクールではなく、正解が一つではない問いに自ら考える力を育てる学校」と語ります。

現在の児童数は49名(2026年7月時点)で、日本人だけでなく外国籍や帰国子女の児童も在籍しています。スクール全体でのイベントも活発で運動会や文化祭のほか、「世界の本の日(ワールドブックデー)」に関連したイベントでは、児童のお気に入りの本の登場人物の仮装をしたり、英語で本の紹介をし合ったりしています。また、1年間の学習成果を披露する成果発表会(エキシビション)では、「戦争と平和」について探究した児童も。熊本に避難してきているウクライナ人に話を聞いた上で、自分たちに何ができるかを考え、平和のメッセージを送ったり、募金活動に取り組んだりしました。

「探究で学んだことを社会貢献につなげています。英語は、その“橋渡し”の役目も担っています」と話す上妻校長
「探究で学んだことを社会貢献につなげています。英語は、その“橋渡し”の役目も担っています」と話す上妻校長
吹き抜けに掲げられたミッションとビジョンには、それぞれ「平和な世界の創造に貢献する、心豊かで自己実現を果たせる地球市民を育みます」「私たちは、奉仕(社会貢献活動)を通じて熊本と世界を繋ぐ、地域から深く信頼される教育機関となります」と書かれています
吹き抜けに掲げられたミッションとビジョンには、それぞれ「平和な世界の創造に貢献する、心豊かで自己実現を果たせる地球市民を育みます」「私たちは、奉仕(社会貢献活動)を通じて熊本と世界を繋ぐ、地域から深く信頼される教育機関となります」と書かれています
ロシアとの間で戦争が続くウクライナの現状に関心を持ち、実際に熊本で暮らすウクライナ人に話を聞く児童も
ロシアとの間で戦争が続くウクライナの現状に関心を持ち、実際に熊本で暮らすウクライナ人に話を聞く児童も
子どもたちが思い思いの仮装をする「ワールドブックデー」の様子
子どもたちが思い思いの仮装をする「ワールドブックデー」の様子

「教育」が熊本移住の新たな選択肢に

開校3年目を迎える同校ですが、成果の一方で課題も見えてきました。開校当初の話題性が一巡したことや、県内に競合するインターナショナルスクールが増え選択肢が分散したことで、生徒の獲得競争も起こっています。今後は、今年予定している国際バカロレア認定校への移行を見据え、同校独自の魅力を伝えるブランディングや教育内容のさらなる充実を図ります。また、卒業した児童たちの進路先の一つには、ルーテル学院中学校の「グローバルコース」があり、小学部での教育内容をさらに強化しています。

熊本では、今後も在住外国人の増加が見込まれており、それに比例してインターナショナルスクールの需要も増えていくと考えられます。こうした環境は、熊本で暮らす外国人だけでなく、現在熊本在住や今後熊本に移住を検討している方々にとっても、子どもたちの教育の選択肢が広がることに繋がります。これまで地方移住といえば「自然環境」や「暮らしやすさ」などが移住先を選ぶ上でのポイントでしたが、これからの熊本は、そこに最先端のグローバル教育が受けられるという点が加わるかもしれません。

米国デンバーから来日した高校生と、日本の伝統文化である折り紙を通して英語で交流する児童たち
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自分に合った本選びのポイントをまとめた標語「I PICK(アイ・ピック)」。「なぜこの本を読むのか?」「内容は理解できるか?」などを自分に問いかける内容になっています
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子どもたちの探究心を刺激する充実したライブラリー。「I PICK」を実践しながら、主体的に読書を楽しむ場となっています
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問い合わせ先

九州ルーテル学院インターナショナルスクール小学部

所在地熊本県熊本市中央区黒髪3-12-16
TEL096-377-8999
URLhttps://ps.kluther-gakuin.jp/
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