移住者紹介/明瀬智博さん
自分が遊ばせてもらった海だからこそ きっかけとなった“釣り”で地域を盛り上げたい!

後継者不足を自分事に捉えたことで移住を決意
熊本県西部に位置し、海に囲まれた天草地域の玄関口ともなっている上天草市。2021年に同市の地域おこし協力隊として兵庫県から移住した明瀬智博さん(熊本市出身)は、釣り好きの父親の影響で幼い頃から海に親しみ、上天草市にも頻繁に訪れていました。
「天草の海でたくさん遊ばせてもらい、ここで育ったと言っても過言ではありません(笑)」と明瀬さん。大学卒業後は、産業機器メーカーに就職し、全国各地の支店や工場で勤務する傍ら、熊本に帰省した際には、度々上天草市を訪れて釣りを楽しんでいました。ある時、なじみの遊漁船の船長から「後継者がいない」との話を聞き、「自分の好きな釣りに関わる仕事でも後継者不足が深刻なのか」とショックを受けました。
そこから、「他県で頑張るのもいいが、生まれ育った熊本のために何かできないか」と考え始めた明瀬さんは、次第に地域おこしやまちづくりに興味を持つように。その矢先に同市の地域おこし協力隊募集を知りました。募集では、釣りに特化した地域活性化がミッションとして掲げられており、「自分が大好きな上天草に恩返しができる」と移住を決意し応募。釣りを軸としたブルーツーリズム推進委員会(以下、BT推進委員会)のコーディネーターとして広報活動を担当し、釣りイベントの企画やテレビの釣り番組への情報提供などに奔走しています。
移住先での住まいの条件は、「敷地内に広い駐車スペースがあること」「釣りから帰ってからの道具の清掃などがしやすいよう屋外にも水栓があること」。そうした条件に合致して見つけた住まいには広い台所もあり、魚をさばくのにも便利です。「移住して以降、近所の皆さんが『元気ね』『ちゃんと寝とるね』と気に掛けてくださるのがありがたく、恵まれていると感じます」。


天草の海が持つ価値をもっと高めたい
年間を通して多くの釣り人が訪れる上天草市。その一方で、その釣り人たちが残していったゴミや、釣り針や糸の海中への残留、海岸に流れ着くプラスチックゴミなど、海洋と周辺環境の悪化も進んでいます。そのことに心を痛めていた明瀬さんは、「自然に遊ばせてもらっているからこそ、自然を大事にしたい」との思いから、魚釣りとゴミ拾いを組み合わせたイベントをBT推進委員会主催で実施するなど、海の清掃活動にも力を入れています。

「上天草市は、海、山、川のほかに島もあり、とても自然豊か。また、全国的に見てもこれほど穏やかな海は珍しい。マダイが一年中獲れたり、京都で高級料理として振る舞われるハモが天草産だったりと、多くの価値と可能性を持っている上天草市をもっと多くの人に知ってもらい、地域を盛り上げたい」と熱く語ります。地域おこし協力隊としての任期は、残り約1年。任期中に「BT推進委員会の一員として、釣り人と地域の宿泊施設や飲食店、鮮魚店、遊漁船をつなぐ滞在型のツアーを構築したい」との目標も持っています。


移住関連情報
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