ラブくま通信 8/8号

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旬感くまもと

大自然と先人の知恵 名水めぐりで涼やかな夏休みを

菊池水源(菊池市)
菊池水源(菊池市)

熊本の名水の起源は約27万年前!

白川水源(南阿蘇村)
白川水源(南阿蘇村)
金峰山湧水群・天水湖(熊本市西区)
金峰山湧水群・天水湖(熊本市西区)

水の都、熊本。その名の通り熊本は県内の1,000箇所以上に湧水スポットがあり、特に熊本市とその近隣11自治体を含む地域は、生活用水のほぼ100%を地下水で賄っている全国でも類を見ない恵まれた土地です。どうしてこんなに水が豊富なのか。その起因は約27万年前から約9万年前に4度に渡って起こった阿蘇山の噴火にあります。この時の火砕流堆積物が100メートル以上も積もって熊本の大地ができましたが、すき間が多い地層は水が浸透しやすく、大量の地下水を蓄えることができます。加えて源流となる阿蘇山は年間降水量が3,000mmにも上る多雨地帯であること、熊本地域に森林が多いこと、さらには熊本城城主の加藤清正が行った白川中流域での水田開発などで水が浸み込む「かん養域」がさらに増えたことなど、様々な要因が重なって水の恩恵を受けられています。ちなみに地上に降った雨は地層の間をゆっくりと時間をかけて浸透するため、ミネラル成分などがたっぷり含まれます。美味しいと言われる理由も納得です。

「名水百選」「平成の名水」に8箇所が登録

轟水源(宇土市)
轟水源(宇土市)
六嘉湧水群・浮島(嘉島町)
六嘉湧水群・浮島(嘉島町)
南阿蘇村湧水群・小池水源(南阿蘇村)
南阿蘇村湧水群・小池水源(南阿蘇村)

昭和60年、環境庁(現:環境省)が水の保全活動を目的に全国の水源を対象に選定した「名水百選」に、菊池水源(菊池市)、白川水源(南阿蘇村)、轟水源(宇土市)、池山水源(産山村)の4箇所が、また、平成20年に選定された「平成の名水」には、水前寺江津湖湧水群(熊本市)、金峰山湧水群(熊本市及び玉名市)、六嘉湧水群・浮島(嘉島町)、南阿蘇村湧水群(南阿蘇村)が加わり合計8箇所が選ばれ、富山県と並んで全国一の選定数となりました。これらの水源は観光地として県内外から多くの人が訪れるだけでなく、地元の人々が普段から散策や水汲みをしたり、子どもたちが水遊びをしたりする癒しの場所として地域に根差しており、大切に保全されています。美しい水がこんこんと湧き出す様子は見ているだけで心が和み、冷たい水に手足を浸ければ全身がリフレッシュするはずです。今年の夏はドライブを兼ねて、熊本の名水を巡ってみませんか。

旬感トピックス

池山水源(産山村)

池山水源(産山村)
夏休み期間限定の夜間ライトアップに注目

夏休み期間限定の夜間ライトアップに注目

毎分約30トンもの水が湧き出す池 山水源は、樹齢200年以上の巨木に囲まれマイナスイオンたっぷり。さらに夏休み期間限定で夜間ライトアップが実施され、昼とは異なる幻想的な雰囲気が楽しめます。また、産山村観光協会では「池山水源ライトアップ」をテーマにしたフォトコンテストを開催。入賞者には特産品のプレゼントも!

池山水源ライトアップ
日程:〜8月27日(日)
時間:日没後から21時30分まで
MAP:https://goo.gl/maps/2eYU1EPLjtSEEzcd8
※フォトコンテストの詳細はこちらからご確認ください
https://note.com/ubuyama_kanko/n/n16987d7d37a8

江津湖(熊本市東区)

4年ぶりに開催される県内最大級の花火大会

4年ぶりに開催される県内最大級の花火大会

湖水面積は約50ha。その豊かな水環境の中で多様な生物が育まれ野鳥観察もできるなど、熊本市民の憩いの場として親しまれる江津湖。今年、新型コロナウィルスの影響で3年間中止になっていた江津湖花火大会が復活し、約1万発の花火が夜空と湖面を煌びやかに彩ります。また、音楽と花火の共演を間近に楽しめる「ミュージック花火」も見逃せません。

江津湖花火大会
日程:8月26日(土) ※荒天時は翌27日(日)に順延
時間:19時15分から約1時間(予定)
MAP:https://goo.gl/maps/V59Lkfm3KjsmSdNr7
※花火に関する情報はこちらからご覧ください。
https://hanabi.kumamoto-guide.jp/

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